世界一の権力者の選挙の候補者指名は、
いよいよドロ沼の様相だ。
オバマ上院議員VSヒラリー・クリントン上院議員の拮抗する人気は最後の最後まで決着はつきそうにない。ダークホースであったはずのオバマ候補が本命に躍り出たのは今年になってからで、ケネデイー家の支援表明が大きな力になった。しかし、元々圧倒的な人気で絶対的な本命であったヒラリー候補は簡単には引き下がらない。遠い日本の田舎でも臨場感のある選挙戦に参加しているかの錯覚さえ覚える。
形振り構わずが、現在の両陣営の選挙戦だが、民主党の指名争いだということを改めて考えると異様さも感じる。熾烈な中傷合戦を演じる指名争いを揶揄するかのような記事が反乱するのも当然といえば当然だ。
そんな揶揄的な記事に二人の先祖を探しがあった。アフリカ系のオバマ候補と白人のヒラリー候補のルーツ探しで、その途中で同一の親の有名人が上げられていた。何代遡ると同一の親になるのか、何人ごろまで遡ると同一の親になるかを試みているわけだが、簡単に調べられるのはせいぜい100年ぐらいが限度のようだ。
ヒラリー・クリントン候補は1718年A・ジェリーと同一の親になり、バラク・オバマ候補はブラット・ビットと1769年頃死んだ人で同一の親となるらしい。ハリウッドを代表するスター夫婦が両候補と同じ親から出た事になる。
ヒラリー候補はマドンナ、セリーヌ・デイオンなどが、
オバマ候補は何とブッシュ大統領やジョンソン、トルーマン大統領からイギリスの宰相チャーチルなどの大政治家が同じ先祖だという。
信憑性も何ともいえない記事であるが、
同じ祖先の、極端に言えば兄弟同士の争いだと、
揶揄しているのだろう。
しかし、そんな軽い揶揄的なルーツ探しなど意にも介さない、中傷合戦は、過去の忘れたい傷を抉り出した、又、裏切り者などと罵りあったりと、世界最高の権力者の候補とは言い難いほどに醜い争いが展開されている。そんな選挙戦を見て、民主党支持者も些かうんざりと言った感じで、街のインタビューでは今回だけは共和党に投票するという有権者もいた。
選挙演説の真偽を問う面白い記事もあった。
「狙撃をかいくぐって着陸し、空港では頭を低くして車に走った」。
経験を強調したいヒラリー候補はャースト・レデイー時代の経験を列挙したが、
その中の一つが1996年の戦乱のボスニア訪問の危機一髪的な話があった。
しかし、
実際にはゆうゆうと飛行機から降りてくるビデオ映像に残っていたから、揶揄的な批判が湧き上がることになる。 当然オバマ陣営から批判の声は当然上がるわけで、それに対してヒラリー候補は、オバマ候補と関わりのある牧師の白人敵視の発言を上げ、「親類は選べないが、牧師や教会はで選ぶことができる」と対抗したのだ。
更に面白いのは、
オバマ支持を表明したニューメキシコ州知事のリチャードソン氏を「ユダ」と呼んだ。勿論キリストを裏切った人類最大の裏切り者となぞらえたわけで、それはビル・クリントン政権の重要ポストを歴任した経験者が当然ヒラリー候補支持と決め付けての言いがかり的な裏切り者呼ばわりで、いよいよアメリカの民主党支持者はうんざりする。
オバマ陣営も負けてはいない。
オバマ候補を愛国者ではないと批判したヒラリー候補の夫のクリントン前大統領を、アメリカの暗部を抉り出したような赤狩となぞらえての対抗だ。

