2007年11月04日

結婚詐欺は放送作家

 
  女性に結婚を持ち掛けて現金150万円をだまし取ったとして、警視庁府中署と練馬署は3日、舞台作家水上清隆容疑者(45)を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
 両署では、昨年7月以降、この女性を含め計4人から約2億円をだまし取った疑いがあるとみて余罪を追及している。 調べによると、水上容疑者は昨年7月中旬、携帯電話の結婚サイトで知り合った八王子市の女性介護士(40)に「結婚しよう。マンションを買って住もう」などと持ち掛け、マンション購入の頭金名目で、2回にわたって現金計150万円をだまし取った疑い。
 同容疑者は、これとは別に3300万円を受け取っていたとみられるほか、別の女性3人から計約1億7000万円分の被害届が出されている。
 水上容疑者は「金は受け取ったが、だましたつもりはない」と容疑を否認しているという。水上容疑者は「七海深(ななみ・しん)」のペンネームで、舞台の脚本などを執筆している。
 (読売新聞)

 

  結婚詐欺は数々いるけれど、
 被害者に女性弁護士がいたり、
 3千万とか1億7千万とかの、
 単位になると特別だろう。
 詐欺というよりは芸術的な技とも思える、

 勲章でもあげたいくらいの鮮やか妙技を感じるのは、
 何度も女に利用されたと言うか、
 いい様に扱われたと言うか、
 上手くあしらわれたと言うか、、、、
 そんな男の感想だろう。

  それにしても見事だ。
 ホストが客から騙し取るのとは違う。

 そんな言い方はホストに失礼になるだろうが、ホストの場合はホストクラブを仲介して、サービス業の客と店員という関係での駆け引きだ。店員であるホストが商品である自分を売っているわけで、オークションと同様で、客がどれだけの高値とつけようと誰も文句は言わないし、それはホストの技量であり裁量であり技術である。


 しかし、結婚詐欺は犯罪を前提としての駆け引きである。ホストの場合は客としての女性との間には大きな壁がある。そして、約束事がある。客が求めるのは支払いに対するるサービスであって結婚ではない。

 しかし、結婚詐欺は最初から騙す為のカードを見せる。最高のカードは結婚ということになる。カードを持つ男を結婚する価値のある男だと評価して金を出すわけであるから、当然価値のある男のはずだ。女の目はそんなに狂う事はない。価値はある男だったのだ。それが犯罪につながっただけである。



 以前に知り合った結婚詐欺の常習者は、うだつ上がらないような中年男であったが、彼は決して女性を騙そうと思ったことはないと真面目な顔で言う。女性と付き合っているときは結婚して幸せになる夢と見ていると言う。二人で同じ夢を見るから女性は夢の為に金を出すと言う。しかし、彼は自分をまだまだ甘ちゃんだという。常習者であっても刑事罰を受けたことのない本物もいると言うのだ。警察沙汰になるのは甘チャンだからであり、真実の女心を知らないからだと難しいことを言っていた。


 騙そうとは思わず二人で同じ夢を見るのである。
 何とも矛盾しているが、
 舞台作家も真剣に二人の夢を見ていたかもしれない。

 金を受け取ると急冷装置が作動して夢も消え、
 現実の金が自分のものであるかの錯覚に陥る。

 そんな騙す側に好都合な論理になるが、
 結婚詐欺も相手に被害者意識を持たせるようでは、
 まだまだかもしれないと自省した、
 うだつの上がらない風貌の、
 中年詐欺師の言葉を思い出すニュースである。 


 放送作家七海深さんは、見事な脚本を書くかもしれない。
 


 

posted by mayoibsi at 03:08| 東京 ????| 童話的 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする